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【活動報告】品川区「障害者団体ヒアリング」に出席し、成人期診断の発達障害者の声を届けました

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こんにちは、みどる会です。

当会では、発達障害を持つ方々のピアサポート活動(茶話会など)を行うと同時に、私たちが暮らしやすい社会を作るための「権利擁護」の活動にも力を入れています。

先日、品川区障害者施策推進課より、これからの福祉計画策定に向けたヒアリングのご案内をいただき、代表理事の山瀬と理事(区外在住)の2名で出席してまいりました。

今回は、そのヒアリングの内容と、私たちが行政にお伝えした「現場のリアルな声」と「要望」についてご報告します。

第8期障害福祉計画・第4期障害児福祉計画策定に向けて

今回のヒアリングは、品川区が令和9年度(2027年度)からスタートさせる次期計画(第8期障害福祉計画・第4期障害児福祉計画)を策定するためのものです。

計画をより実効性のあるものにするために、実際に活動している障害者団体の意見を聞きたいとのことで、貴重な機会をいただきました。

◆障害者団体ヒアリング 概要

  • 実施日時: 令和7年11月13日(木) 午後2時30分~午後3時30分
  • 会場: 品川区役所第三庁舎4階 346会議室
  • 出席者: 品川区障害者施策推進課 ご担当者様、みどる会(代表理事 山瀬、理事1名)

私たちが伝えたこと(事前アンケートと当日の対話より)

ヒアリングは事前のアンケート回答と、当日の面談形式で行われました。
私たちは、主に成人期に診断を受けた発達障害者の現状や、自助グループ運営の課題、そして制度への要望について、以下の5つのポイントを重点的にお伝えしました。

1.「成人期診断の発達障害者」の現状と孤立防止

近年、成人してから発達障害と診断される方が急増しています。しかし、診断を受けたものの「これからどうすればいいのか」と戸惑い、支援情報を求めて孤立してしまうケースが後を絶ちません。
また、8050問題やひきこもりとの関連も深いため、孤立・孤独対策の一環としても、私たちのような当事者同士が支え合う場の重要性を訴えました。

2.「ピアサポーター」の公的な配置と活用

今回、特に強調してお伝えしたのが「ピアサポーター(当事者スタッフ)」の活用です。
東京都ではすでにピアサポート研修が実施されています。こうした研修を受けた当事者を、区内の支援施設や相談窓口に「ピアスタッフ」として配置していただくよう要望しました。

同じ障害を持つからこそ共感できる悩みがあります。特に成人期診断の方へのピアカウンセリングについては、当会としても人材面で協力できる体制があることを強くお伝えしました。

3.自助グループ活動への支援(会場確保の壁)

私たちのような自助グループが活動を続ける上で、最大の悩みは「会場の確保」です。
現在、区の施設を団体登録して利用するには「区民5名以上の在籍」といった要件がある場合が多く、これはマイノリティ(少数派)の課題を抱える団体にとっては非常に高いハードルとなります。

図書館の利用登録が広域化(近隣区民も利用可能に)したように、障害者団体の活動場所についても要件を緩和していただいたり、柔軟な対応をご検討いただけないかと相談しました。

4.「合理的配慮」という言葉の誤解を解くために

「合理的配慮」という言葉は、社会に浸透しつつありますが、同時に誤解も生んでいます。
「合理的配慮の義務化」という言葉が、「障害者の言うことを何でも聞かなければならない」と誤った認識が広がり、かえって建設的な対話を避ける原因になってしまっている側面があります。

そこで、「合理的配慮(調整)」というように、「調整」という言葉を可能な限り併記していただくよう提案しました。これは、一方的な要求ではなく、お互いの話し合い「調整=建設的対話」こそが重要であることを伝えるためです。

5.必要な人に情報が届く仕組みづくり

現在は「申請主義(申請しないと使えない)」が原則ですが、そもそも「制度を知らないから申請できない」という方が多くいらっしゃいます。

  • 成人期の発達障害者が使える制度一覧(リンク集)の作成
  • AIを活用したオンライン制度案内
  • 障害特性を理解した職員の配置

など、情報が必要な人に確実に届くような、プッシュ型の情報提供やアクセスの改善を求めました。


今後の活動に向けて

ヒアリングでは、私たちの言葉に真摯に耳を傾けていただきました。
今回の要望が、令和9年度からの新しい計画に少しでも反映され、品川区が発達障害を持つ人にとって、より暮らしやすく、孤立しない地域になることを願っています。

みどる会では、今後も茶話会でのピアサポート活動を継続しながら、当事者の声をまとめて行政や関係機関へ提言を行う「アドボカシー(権利擁護)」活動にも力を入れてまいります。

引き続き、皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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