現在、ADHD治療薬「コンサータ®(メチルフェニデート塩酸塩)」が全国的に供給制限・品薄の状況となっております。
薬局にて在庫がなく入荷待ちとなるケースが相次いでおり、特に自立支援医療の登録薬局での入荷待ちに間に合わない場合、あるいはそれでも入手できない場合に複数の薬局を回る必要が生じる事例が増えています。
こうした状況により、土日祝日を含め、4日間である処方箋の有効期限(使用期間)が切れてしまうリスクが生じています。
制度上は、医師が処方箋に「使用期間(有効期限)」を別途記載することで、4日を超えて延長することが認められています。
実際に延長に対応するかどうかは、医療機関や主治医の判断によりますが、コンサータの品薄でお困りの場合は、一度相談してみる価値があります。
これは保険診療の現行ルールに基づくもので、現在も有効です。
発達障害当事者の皆様が治療を継続できるよう、ぜひ本情報をご活用ください。
処方箋の有効期限(使用期間)について
通常、処方箋は交付された日を含めて4日以内に薬局に持参しないと無効となります(土曜日・日曜日・祝日を含む)。
これはすべての処方箋に共通するルールです。
コンサータ®は第1種向精神薬であり、ADHD適正流通管理システムの対象薬ですが、有効期限の延長に関する規定には影響いたしません。
品薄の影響により、自立支援医療の登録薬局での入荷待ちに間に合わないケースが増えているだけでなく、それでも入手できない場合に複数の薬局を探す必要が生じる現在、この4日ルールが大きな負担となる事例が相次いでいます。
有効期限延長の手続き(ご案内)
1. 次回受診時に主治医にご相談ください
「コンサータ®が品薄のため、自立支援医療の登録薬局での入荷待ちに対応する必要がある場合や、それでも間に合わない際に複数の薬局を回る必要が生じるため、処方箋の使用期間を延長してほしい」とお伝えください。
(法令上は「長期の旅行等の特殊の事情」がある場合に、医師の判断で使用期間を延長できるとされています。コンサータのように全国的な品薄が続き、薬局探しや入荷待ちに時間を要するケースについても、主治医が「特殊の事情」と判断し、使用期間の延長に対応してもらえる可能性があります。)
2. 医師による記載
処方箋の「使用期間」欄(または備考欄)に、「使用期間 令和○年○月○日まで」と具体的な日付を記載していただきます。
3. 薬局での対応
記載された日付までであれば、薬局にて調剤が可能です。
薬剤師が独自に延長することはできませんので、必ず医師の記載が必要です。
【期限決定のアドバイス】
期限を決定する際には、事前に自立支援医療の登録薬局にコンサータの次回の入荷予定をお問い合わせいただくと、延長する適切な日付を医師にご依頼しやすくなります。
事前に診療予約時に電話等で「延長希望」とお伝えいただくと、よりスムーズです。
注意事項
本延長は「処方箋を薬局に持参できる期限」の延長です。
1回に処方可能な日数(コンサータ®は最大30日分)の上限は別途のルールであり、変更されません。
しながわ発達障害成人期診断者会(みどる会)より
品薄による治療中断の不安は、ADHD当事者にとって大きなストレスとなります。
当会では、こうした状況下でも安心して通院・服薬を継続できるよう、正確な情報提供に努めてまいります。
コンサータ®をご使用の皆様におかれましては、ぜひ主治医にご相談の上、本手続きをご活用ください。
当会は、成人期に発達障害の診断を受けた当事者が安心して治療を続けられる社会の実現を目指し、情報共有・ピアサポート・行政への提言活動を行っております。
皆様の治療継続と日常の安定をお祈り申し上げます。
(こちらは2026年4月時点の情報です。供給状況は変動する可能性がございますので、最新情報は厚生労働省または販売元のお知らせをご確認ください。)


